西崎緑乃佳  にしざき みのか

プロフィール

香川県出身。10代半ばに西崎流の門戸をたたき、新宗家「西崎緑」を師とする。
2012年に名取・教授免許を取得し、日本舞踊や所作指導を行いながら、自身もプレイヤーとして舞台やショーをはじめ、西崎流美緑会のメンバーとしても数々のステージに出演している。
また、2017年ミスワイン準グランプリの経験から、和装でのウォーキング指導や、着付けのレッスンにもあたっている。
趣味は旅行とワインを楽しむこと。1児の母。

講師インタビュー

〇日本舞踊をはじめたきっかけは?

私が日本舞踊を本格的に始めたのは17歳をすぎた頃です。早いスタートではありませんでした。
もともとは3歳からクラッシックバレエを、11歳からジャズダンスを踊っていました。幼いころはバレエのレッスンに毎日没頭したり、ジャスダンスを習得することに邁進していました。
子役としての活動もしていたのですが、ある時、次のお仕事が和物の作品だと知ったときのこと。所作のお勉強をしなくては、と先生を探している時に出会ったのが、今の私のお師匠である家元でした。
その後ご縁をいただき、たまにお稽古場に伺わせていただいたり、たまたまコンサートのバックダンサーをさせていただいたりしていました。何度かお会いさせていただいているうちに、家元にお声をかけていただき、本格的に西崎流の踊りを学ぶことになりました。

〇大変だなと感じたことはなんですか?

先ほどもお話しましたように、幼い頃はいわゆる洋舞をしていたので、体の使い方やリズム、間の取り方もまったく違って、思うように動けませんでした。
まっさらな状態から始めるのに比べると、すでに体に習得されているものを変えていく作業は、大変だったかもしれません。音楽も耳慣れず、踊りを覚える以前に音に慣れるところからはじめました。
体も耳もなかなか慣れない時間もありましが、お稽古を重ねる中で次第に馴染みはじめました。
日本で生まれ育つ中で、着物を着る機会は節目ごとにありましたし、古典の音楽もお正月などでは自然と聞こえていました。知らず知らずに、文化としては当たり前のように触れていたので楽しめて踊れていると思っています。

〇喜びを感じることは?

日本舞踊をはじめられた方が、楽しい!と思っていただけることが嬉しいです。
踊りをはじめて少しした方が、「友人の結婚式でお着物を着てちょっと歩いたりしていただけなのに、しなやかですねとほめられました。」とお話してくださったことがあります。
特に最初は私もでしたが、自分が思うようには体は動きません。ですが、身につくものです。
ひとつずつ身につけていただけて、それにご自身が気付き、喜ばれるお姿を拝見できると、とても嬉しい気持ちになります。
私自身、プレイヤーとして踊らせていただくこともあります。鍛錬したものを、観て楽しんでくださるのは嬉しいです。
また、西崎流の舞踊が好きなので、家元や諸先輩方や同派の皆様の踊りを拝見させていただく機会には、なんて素敵なのだろうと、その時も喜びを感じます。

〇これから日本舞踊をはじめてみたいと思う方へのメッセージ

なにかをはじめてみるのは、ワクワクしますよね。
いろんなきっかけや理由、目標にしても、一歩踏み出すのには少し勇気が必要です。それが伝統や文化的なジャンルともなればより一層ですよね。
その一歩を、一緒にスタートしてみませんか。ワクワクをもっと楽しい!にできるはずです。
皆さんが楽しく日本舞踊の時間を過ごせるお手伝いをさせていただければと思います。心より、お待ちしております。